私は「読者」ではない

だからといって、読者として「自分」を想定してはいけない。なぜなら、私は「読者」ではないからだ。 本は、読者のために作られる。あらゆる仕事はサービス業であるけれど、本を作るという仕事も例外ではない。本という商品は、読者に提...

整理/補完/肯定③

肯定の姿勢は「相槌/反復/質問」として外に現れることによって、著者の思考、アウトプット/インプットの循環、新しい世界の生成を加速させる。 要素の整理を行う平面と、平面に対して垂直方向に加えられる補完の作業。これらはいずれ...

整理/補完/肯定②

補完とは、水平的な編集作業であった「整理」を行う場に、垂直に近い形で投下される「投げ込み」であって、それは現在の状況に対する「疑問/仮説/検証」を行うものとなる。 整理が、ある特定の水平の盤を舞台にした安定的な編集の作業...

整理/補完/肯定①

「整理」とは、コンテンツを構成する各要素を机のような水平面に並べ、全体を2次元的に把握しやすくした上で行われる編集作業である。 編集者は、著者からのアウトプットをインプットし、適切に「整理/補完/肯定」した上で、著者への...

聞くこと/話すこと

こうして編集者と著者との間で「話す→聞く→話す→聞く…」のやり取りが続くとき、編集者からのアウトプットが次の条件を満たしている場合、言葉が交換されるたびに、レンガはよりうまく積み上がっていく。 編集にとって重要な仕事は数...