話の話①
関係性としての「話」の中で、人は与え、与えられる関係にある。それは意識のプロセスである。 人の話を聞く、ということは、人が話をする、ということである。人は独り言を言うかもしれないが、それはいわゆる「話」ではない。話とは、...
関係性としての「話」の中で、人は与え、与えられる関係にある。それは意識のプロセスである。 人の話を聞く、ということは、人が話をする、ということである。人は独り言を言うかもしれないが、それはいわゆる「話」ではない。話とは、...
だからといって、読者として「自分」を想定してはいけない。なぜなら、私は「読者」ではないからだ。 本は、読者のために作られる。あらゆる仕事はサービス業であるけれど、本を作るという仕事も例外ではない。本という商品は、読者に提...
結局のところ「本を作る」ということは、その著者がこれまでに経験してきたプロセスを、それを経験したことのない人に向けて、「本」という形で伝える作業にほかならない。 この人は、これまでどんな人生を経てきたのだろう。どんな仕事...
肯定の姿勢は「相槌/反復/質問」として外に現れることによって、著者の思考、アウトプット/インプットの循環、新しい世界の生成を加速させる。 要素の整理を行う平面と、平面に対して垂直方向に加えられる補完の作業。これらはいずれ...
補完とは、水平的な編集作業であった「整理」を行う場に、垂直に近い形で投下される「投げ込み」であって、それは現在の状況に対する「疑問/仮説/検証」を行うものとなる。 整理が、ある特定の水平の盤を舞台にした安定的な編集の作業...