話の話①

関係性としての「話」の中で、人は与え、与えられる関係にある。それは意識のプロセスである。 人の話を聞く、ということは、人が話をする、ということである。人は独り言を言うかもしれないが、それはいわゆる「話」ではない。話とは、...

表現と搾取②

表現は、搾取の渦中に身を置きながら、その意味を反転させることができる。それは、「搾取されること」から「与えること」への転換である。 写す、描く、奏でる、書く、演じる。これらはすべて、「搾取でない」と言えるだろうか? 表現...

表現と搾取①

表現者は、収奪者であることから逃れることができない。とはいえ、表現者にできることが何もないわけではない。 表現とは搾取を伴うものだ。写真、絵画、映画、演劇、音楽、文学、評論…。搾取を伴わない表現というものは、いったいあり...