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本は、読む人に「体験」を提供します。本を手に取り表紙を開き、ページをめくる。知らなかったことを知る。見たことのないものを見る。感じて、考える。本の中には、1つの世界と、その世界で得ることのできる体験が込められています。

体験の第1歩は、「本屋さん」から始まります。世の中では、書店の苦境が叫ばれています。けれども、それは本屋さんがなくなることを意味しません。本屋さんが変わっていくことを意味しています。

今、独自の基準で本を選び、棚を作っていく本屋さんが増えています。本が人の手によって作られるのと同じように、本が並ぶ棚もまた、人の手によって作られるものです。そしてその棚が並ぶ本屋さんもまた、人の手によって作られています。

大規模か小規模か。実店舗かオンラインか。こうした分類は、些末なものです。元をたどれば、1人1人の、小さな判断に行き着くからです。そして、自分が「よい」と思うことの積み重ねの中に、希望はあるはずです。

作る人の「よい」は、売る人の「よい」へ、そして買う人の「よい」へと受け渡されていきます。LITTLE MAN BOOKSも、このリレーに参加したいと思っています。そして、自立した個が互いに影響しあい、変化していくプロセスの中に身を置きたいと考えています。