「NEON NEON」
ニホンノネオン研究会 編著
中村治 撮影
2,700円+税/220×144mm/608ページ
ISBN978-4-910023-03-8 C0072
2021年12月21日発行
印刷/製本:シナノ印刷株式会社
今夜、
ネオンを
見に行こう。
東京の夜には、記憶の底には、ネオンが輝いている。
ネオンとは、細長いガラスの管にガスを封入し、そこに電流を流すことによって発光する、そのような照明機材です。従来、享楽や猥雑、夢や欲望の象徴としての役割を担ってきたネオンは、社会や文化の変化とともに消えていこうとしています。2019年から2021年にかけて、私達は東京周辺の街を歩き、ネオンのある風景を撮影してきました。そして、ネオンに関わる仕事をする人たちに、話を聞いて回りました。この本には、こうしたネオンの風景写真と、ネオンに関わる人たちのインタビューが、計608ページに渡って収められています。日が落ちて周囲が暗くなったら、本書のページをめくり、1つのページの上で、いくらかの時間を過ごしてみてください。そして、ネオンを探しに出かけてみてください。きっと、記憶の底で輝くネオンに出会うことができるはずです。それはあなただけのネオン。世界で1つしかないネオンの輝きなのです。
● INTERVIEW
横山幸宣(アオイネオン)
荻野隆(アオイネオン)
はらわたちゅん子
赤塚りえ子(アーティスト)
亀田和美(協和電子株式会社)
酒蔵力(居酒屋)
千原徹也(アートディレクター)
高橋秀信(スマイルネオン)
ニホンノネオン研究会
日本のネオンを取り巻く環境の研究を目的として、2019年に結成。街中で輝くネオンやアートとしてのネオン、人々の心の奥底に輝くネオンの在処を探索し、写真や言葉によって後世に伝えることを意志とする。構成メンバーは流動的で、離散と集合を繰り返している。新規会員は常に募集中。2021年、初の書籍『NEON NEON』を上梓。今後はイベントやオリジナルグッズの制作なども通じて、日本のネオンの振興に貢献していく予定である。
中村治
広島生まれ。成蹊大学文学部卒。『移りゆく時代の変化に於いても、固有の価値を持ち続けるもの』をテーマに作品を撮り続けている。
ロイター通信社北京支局の現地通信員として写真家のキャリアをスタートする。坂田栄一郎に4年間師事。2006年独立以降、東京を拠点としつつ、各地で人物と風景を中心に撮影を続けている。
中国福建省の山間部に点在する客家土楼とそこに暮らす人々を撮影した写真集、『HOME-Portraits of the Hakka』(LITTLE MAN BOOKS 刊)にて、2020年、第39回土門拳賞最終候補、第20回さがみはら写真新人奨励賞受賞。
https://samphoto.jp